ちっとだけ、続くんじゃ……エピローグが、の。

―STAGE37について―

 Shall We Dance? 回。
 大雑把だった為に命拾いしたライアです。もしも几帳面な性格で、フローレンスの質問に正しく回答していたら……ぞっとしますね。
 お陰で衝突するはずだったかもしれないビゼスとフロ嬢が仲良く酒を酌み交わすという珍妙な光景が生まれました。
 ちなみに、フローレンスという名前は作中で意図的に2回使っています。全話を通してキャラの名前が(リーティスやレイファスがありふれた名という事実はさておき、)一度も被らないのも逆に不自然かな、と。ストーリー的に特別な意味合いはありません。『あ、この名前どっかで見た』と思っていただければ。


―アーサーとガルダとセルミィ―

 セルミィは、高校の頃に全く別の話の主役級キャラとして考えていたのをそのまま引っ張ってきました。性格や容姿が自分の中で定まっていたのでとても書き易かったです。
 本当は、セルミィに気を取られがちなアーサーにガルダが妬く、という描写も考えていたのですが、この時点ではまだ二人の仲は進展していないということで、没案になりました。


―幻のSTEGE 38.5―

 実はアルカディア(谷底)で何があったのか、ちゃんと話は書いています。ただ、決戦へ向けて加速する中でそれをやると盛り下がるのでお蔵入りになりました。魔力を消耗したリーティスと、リレーコアを独りで壊しに行こうとするライアの間で、どんなやりとりがあったのか――それは、ご想像にお任せしたいと思います。


―巫女姫との決戦―

 原案にはなかった重要キャラとして、蒼を登場させました。ライアとリティの到達に時間差が生まれるのは必須事項だったので、そのタイムラグで何があったのか? 誰と出会ったのか? etc.考えていく中で生まれたのが、『公にはされていない巫女姫の弟』でした。翠の考えていたシナリオを進める上で、蒼はいい仕事をしてくれたと思います。


―主役を張ったライア以下8名に―

 ライアはここまで理不尽な状況をどうにか打開してきた訳ですが、最後の最後で、巫女姫を倒すしかないという難局に直面します。それに対する一つの選択肢が、今回のライアの行動だった訳ですが、皆さんはどう感じられたでしょうか。ライア自身は、「あれしかなかった」ではなく、「それを選んだ」という受け止め方です。それ以外の選択肢がいくつもあり、自分でなければそれを選べたかもしれないというのが、翠の解釈です。
 以下、各キャラに一言。
 リティ ここまで相棒お疲れ様!の一言です。
 フェリ 作者の予想を裏切って、後半の恋愛パートで大活躍してくれました。フェリちゃんマジ乙女!(キモい)
 アルド 微妙に活躍少なくてすまん。でも最後まで陰で支えてくれた彼に感謝!
 ウィル 『その後』のスロウディアでスピンオフ書くならこいつが主役だな……とか企みつつ、多分実現できないので先に謝っとく! ごめん!
 ウィロ ライアにとっても、作者にとっても、パーティー唯一の良心だったよ! あんな滅茶苦茶なメンバーの抑え役になってくれて、本当に感謝!
 ウィリ おねーさまは最初から最後まであの調子でしたね。怒ったり喜んだり、ライアと同じく感情をストレートに表現してくれる貴重なキャラでした。
 ビゼス 準主役ながら、若干主役の出番を食い気味だったような……ゲフンゲフン。とても書きやすく、動かしていて楽しいキャラでした!


 そんなこんなで、NEEDFIRE本編終了です! ここまで読んでくださってありがとうございました。今後アップするエピローグにご期待ください!
(2014/11/11 STAGE40up&7周年 翠【SuI】)


   →戻る

inserted by FC2 system