疑問解消◇NEEDFIRE 第六回 〜“空間魔法”特集〜
(2013年4月)

ウィル:てかさぁ? よく続くよねー……この企画
ライア:って冒頭からやる気ゼロかよ!?
リティ:ライアは無駄に叫びすぎ。
ビゼス:そうだな。
ウィル:しかもまたまほー関係だしぃ? 馬鹿のライアに説明するのもう疲れましたぁ
ウィリ:いいわ! だったら引っ込んでなさい。代わりにこの私と、フェリーナの美女コンビがせくしぃに説明してあげるわ!
アルド:……うーん、そのカメラ目線に意味はあるのかな……。ともかく、お手柔らかに頼むよ

フェリ:じゃあまず、STAGE3の野宿で使用した保護バリアから説明していきますね。
リティ:うわ、懐かしー……これってSTAGE1で胡散臭い二人組からもらったやつ……
フェリ:このアイテムは、地面に叩きつけるなどして衝撃が加わった瞬間、そこから一定の距離にバリアを張るものです。あの時使ったものは半径3メートル程度に作用するものでしたから、半径3メートルの半球状のドームができました
ライア:って待てよ!? あん時は俺もリーティスも3メートルより中にいたけど……もし、割った瞬間丁度3メートルのとこにいたら……
フェリ:真っ二つです。
 (間。)
ライ/リティ:えぇえええ〜!!!?
ビゼス:ったく……つくづく単純だな、お前達は
リティ:え――じゃあ、冗談?
ウィリ:そうでしょうよ。魔法によるバリアは共通して、『密度が薄い所にしか』生成しないわ
ウィル:平たく言うとー、気体のとこには割って入れるけど、液体とか固体が邪魔だと生成しないってね
ビゼス:説明しないんじゃなかったのか
ウィル:えー、だってあまりにも不甲斐ないしぃ、バリア使えんの、ここでは天才のオレだけだからぁ?
ウィロ:そうすると、地面の中まで球状のバリアが覆ってるんじゃなくて、地上の半球状の部分だけが守られてるって事だね
ライア:そっか。地面の中を移動してくる敵が居る場合、気を付けないとまずいって事だな

アルド:その点、STAGE12のアーサーの檻は厄介だったね
フェリ:ええ……あの場合、座標指定が下方向に伸ばせる『半拡張型』だったので……
ウィル:ええ!? ナニソレ、正気? そんなん使う奴、居んの??
ライア:? 何そんな驚いてんだよ。つか、どういう事だ?
フェリ:ええとですね、普通、バリアは生成したら後は消滅するだけなんですけど――アーサーさんの魔法は、ある意味『未完成』で、下に穴を掘って空間ができた場合、それを感知してバリアを拡張して行く機構なんです
ウィリ:とんでもないわ……。未完成で仕掛けっぱなしという事は、安定させておくのにそれだけ魔力も喰うって事よ
ウィル:しかもナニ? 球状が一番安定なのに、わざわざ壁4枚で縦に長い筒状って……そいつそーとー偏屈でしょ?
ライア:いや、多分お前には言われたかないと思う

ビゼス:で、何だ。最後に空間跳躍も説明するのか――
フェリ:術者自身を含むある空間を切り取って、離れた所にある同じ体積の空間と入れ替える、って魔法ですね。雷属性には、こういう座標指定系の魔法が多いです
ウィロ:この『自身を含む』ってのがミソなんだよね
ビゼス:それはそうだろ。もし、その制約がなかったらとんでもない攻撃手段になるぞ
ライア:まあそうだろうな……。アルカディアから戻って来た時の転送装置みたく『物を跳ばす』には、場所的にすごい特殊な条件が重なって、かつ、王立研究所でもできるかどうかっていう高度な魔法技術が必要らしいし

ウィリ:最後に、二つ補足ね。一つは、バリア生成時の制約『密度の薄い場所』だけれど、液体や固体に割り込む事が理論的に不可能かというと、立証されてないわ。まあ、仮に割り込めると理論確立されたとして、膨大なエネルギーを必要とするから、ヒト何人分の魔力を集めたところで到底不可でしょうけど
ビゼス:あれだな。物体を限りなく光速に近づける事は理論上可能だが、どんなに軽い物質も速度が上がると指数関数的に質量が増す。それを光速まで加速できるエネルギーは、2013年現在の地球上には存在せんのと似たような事だ
ウィル:でェ〜、補足その2。バリアなんかが発生する座標ってー、空間固定とか言っといて実は相対的でぇっす
アルド:ん、あれ? でも、相対的って言うけど基点は術者じゃないよね。“気”の防御と違って術者が移動してもバリアだけそこに留まるし――
ウィル:んー……答え言っちゃうとぉ、基点はズバリ『地』
リティ:え、ちょ――この星(地面)に対して相対的な座標ってこと?? なんだかとんでもないスケール……

ウィロ:そして次回へ続くのであった。
フェリ:続きます!


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