疑問解消◇NEEDFIRE 第四回〜“物理”と“魔法”の境って?〜
(2012年12月)

アルド:ううん……今回は、なかなか高度なテーマ設定になったね
ウィリ:説明に骨が折れそうだわ。これは、実例を挙げて理解してもらうしかないでしょう
ビゼス:そんな事知らんでも、剣士としてはやって行けるがな
ウィロ:うん。でも、何事も勉強だよ
フェリ:ええ。そういう訳で、始めます


フェリ:じゃあまず、簡単に魔法の基本を説明しますね。術者の意思によるもの、つまり『魔法』の部分には、大まかに以下の3つがあります。
     1) 魔法の具現化(発生)
     2) 魔法の維持(継続)
     3) 魔法のコントロール(移動)

アルド:言うまでもなく、1)は重要だ。その魔法の量と質は、1)で決まってしまうからね。後から魔力を継ぎ足して、魔法を大きくする事はできないのが常識だ
ウィリ:ええ。そして発生から減衰する一方の魔法を、魔力を消費して維持するのが、2)ね。私みたいな才気溢れる女になると、1)、2)の時点で、真似できる人間は殆どいないんじゃないかしら
リティ:作中で、私とライアが使う複合魔法ってのがあるけど
ライア:あれ、表現的には炎の威力が増す、ってあんだよな。でも実際、相性の関係で、魔力同士が反応してあーなってるワケで、別に俺らが後から魔力足してんじゃないんだよな
ウィリ:話を戻すわ。3)については、修練次第でどうにかなるところね。才能も多少あるけど、要は集中力の問題で、魔力の質と量には関連しないわ
ウィル:3)はオレとかもぅフツーにやっちゃってるけどー、実際難しいってのは、ライア見てりゃ判るっしょ? オレから見ても、アルドなんかは凄いね。魔法専門じゃないのに、あれだけできるってのは
フェリ:ええと、魔法の説明はこんなところですね。次は3)から後、物理との境界についてお話します

ウィル:じゃあまずぅー、炎から〜。バカのライアでも、自分の属性くらい、説明できるっしょ?
ライア:誰・が・馬鹿だっ!?
ビゼス:お前だ
リティ:ライアでしょ
ライア:ちくしょ〜ッ!!(泣)
アルド:まぁまぁ。はい、説明して
ライア:ぅー……炎は、ヒットするまでは完全に『魔法』だ。でも、その後焚き木とかの可燃物に燃え移ってからは、魔法じゃない。(物理)
ウィル:じゃあ次ー。氷は水と近いから、ついでに説明よろしくー
フェリ:はい。水と氷は、ちょっと複雑です。具現化する時の力と、それを操る力は『魔法』なんですが、具現化された水や氷そのものは自然のもの、つまり物理判定になるんです
ウィリ:つまり、ヒットさせるまでの間って、魔法と物理が混在してるのよね
ビゼス:翠がRPGツクールでゲーム作ろうとしてた時は、その辺りをライアの魔法抵抗に反映させるつもりだったらしいが。……どうでも良い話だな、今となっては
ライア:うっせぇ……。こうなったら定年後に作ってやる……
ウィル:どんだけ先?(笑) その頃まで生きてるかわかんねーじゃん
アルド:その通り。だから話を戻すよ。地属性の魔法。これは、実はかなり魔法寄りなんだ。見た目からは意外なんじゃないかな
ウィル:そうそう。翠が描写してないだけで、地属性魔法って、使った後消えちゃうんだよねー。雷もそだけど。雷属性の攻撃とバリア、そっからアルドの魔法は全部気ぃ抜いた瞬間に消えるし。
ライア:だから、逆に言や俺には効きにくいんだよな。魔法だから。風と炎もそだし
リティ:ちょ、私の説明取らないで!!
ビゼス:まだ、闇と光が残ってたな。この2つは徹頭徹尾、完璧に魔法だ
ウィリ:ところで翠が水と氷だけ分けてる理由、判ったかしら?
ウィロ:ああ、そういえばそうだったね
ビゼス:簡単だろ。『そこにあるはずのないモノ』は魔法で、『そこにあるものから造られたモノ』は物理だ
リティ:???
ライア:NEEDFIREの世界観とは激しく乖離すっけど。化学の話。水は水蒸気として大気中にも存在してんだ。それを凝集させて操るのが『魔法』
ウィル:ま、そーなると闇まほーとか光まほーとか、カガクで説明できなくなるけどね?
フェリ:そこはファンタジーです。
ウィリ:まったくよ。私のよーな万能でセクシーな天才的美女が存在するだけで、ファンタジーに決まってるじゃない!
一同:…………。

アルド:…と、今回はここまでにしよう……また、次回。


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