疑問解消◇NEEDFIRE 第二回 〜”ケモノ”と”マモノ”〜
(2012年8月)

ウィル:第二回、テーマ発表ぉ〜。(やる気ナシの声)
フェリ:はい。今回は、『獣と魔物の違いについて』です!
ウィル:こんなテーマ、やる意味あんの? ジョーシキじゃん
アルド:いや……でも確かに、本編では説明してないんだよ……これ
リティ:あれ? ねぇ、ビゼスは?
ウィリ:ああ、あの人なら『つまらん』って一蹴して、そこの木の上よ
ビゼス:ZZZZ……
リティ:うわ〜……
ライア:あれ、学園モノだったら絶対、授業フケて体育館裏の木の上とか定位置になってるよな、あの感じ。
ウィロ:うん。それで、主人公とかが体育館裏で不良に絡まれてる時、偶然木の上にいたり
ライア:そう、それだ
ウィリ:ちょっと貴方たち。盛り上がるのもいいけど、本題が進まないわ
フェリ:そうですね、そろそろ始めましょう



アルド:じゃあ早速、獣と魔物の違いについて。ライア、説明できるかい
ライア:ぎく。
一同:…………
ライア:えーっ……あ〜……あれだ。ワイルドピジョンとか卵採るのに飼ってるランドビークは魔物で、鷹は獣。牙兎は魔物だけど、狼とか蛇は獣……だよな?
アルド:分類はあってる。でも説明になってないよ
リティ:そんなの、人に危害を加えるかどうかの違いに決まってるじゃない!
ウィル:ぇえ!? もしかしてリーティスも知らなかったり!?
ライア:あのさ。今俺、明らかに危害無いヤツふたつ言ったんだけど
フェリ:ワイルドピジョンは鳩、ランドビークは鶏ですからね
リティ:う……っ、お、襲うかもしれないじゃないっ
ウィリ:必死ね。
アルド:うん、やっぱりこのテーマは説明が必要だったか

ライア:う〜っ、やっぱ解んねぇっ、降参!
アルド:じゃあヒント。鷹は翼に当たる風を利用して飛ぶね。でも、ワイルドピジョンは、骨格が普通の鳥より重いんだ
ウィロ:そう。空気の力だけだと、落っこちちゃう
リティ:え……? じゃあ、もしかして――
ウィリ:そうよ。飛ぶ時は、補助的に風の『魔法を使ってる』の
ライア:そっか! 牙兎は地属性魔法で穴掘って隠れるし、ランドビークは雄同士の争いとか雌の気を引くのに、水の魔法使ってる!!
アルド:ん、気付いたみたいだね
リティ:魔法を使うのが『魔物』で、使わないのが『獣』……そんな単純な事だったのに、ぅう、不覚……
ウィル:で、そーなると衝撃の事実〜
フェリ:私達“ヒト”は、獣より魔物に近い存在って事ですね
ウィリ:そうね。この世界では、『魔物=悪』ではないわ。それだけは覚えていて頂戴
ライア:成行き上、魔物と戦う事は多いけどなー。あれは危ない奴で、そうじゃないのも結構いんだ
ウィロ:それに分類も曖昧で、案外みんな間違えるよ

リティ:じゃあ、また次回。言っとくけど、次は負けないからね!
ライア:ちょ、何の対決だよっ!!


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