魔法の定義、その他諸々。
(要点は本編で述べられるので、読み飛ばしても問題ナシ)


◇ 守護属性→『護属性(ごぞくせい)』に変更しました。

  ヒト(この場合魔族も人間も含む)は、必ず1つだけ護属性を持ち、その属性に準じて魔法の形態が決まる。これは、血液型のように親から子に受け継がれるもので、魔法が使えない者であっても、必ず護属性は持ち、子に遺伝する。


◇ "魔力"に関して

  "魔法"として具現化させ得る魔力と、体内の総魔力量とでは、相関関係がない。総魔力量は生命力と密接な関係にあり、青年期に最も増大し、老いと共に減少していく。一方で、体に蓄積する魔力のどれだけを魔法として変換できるかは才能次第、また、適性のある者は、修行によって総魔力量に対して使用できる割合の限界を伸ばすことが可能である。


◇ 魔法の習得

  なんらかのきっかけで自発的に使えるようになったものを、『先天性』、学習によって習得したものを『後天性』と呼ぶ。大まかな違いとしては、先天性のものは詠唱を必要としないのに対し、後天性の魔法は正しく身についていれば効果が安定しているぶん、呪文の詠唱などしかるべき手順を踏む必要がある。熟練すると詠唱は短縮することが可能になるが、完全に無くしてしまうことはできない。以下で説明する『光属性』『闇属性』の魔法については、当然詠唱が必須となる。


◇ "光"と"闇"

  雷、炎、水、氷などの護属性に対し、光、及び闇という概念は、また別のものとして理解される。魔力の発動する形態を表すのではなく、体内にとどまった状態の、純粋な魔力自体を、人間は『光』魔族は『闇』と便宜的に定義する。つまり、魔力そのものと考えて良い。それらは普通、護属性に応じてその形を変えて魔法として発動されるが、訓練により、人間なら『光魔法』、魔族ならば『闇魔法』として、護属性に則さない純粋な魔力の状態のまま、発動することが可能になる(後天性)。また、人間のそれと魔族のそれでは反発し合う事が判っており、人間に光魔法は効きにくいが、闇魔法の影響を強く受けてしまう。逆もまた然りである。


◇ 属性講座補足

  先天性魔法は、通常、護属性に応じた魔法形態をとるが、稀に、不完全な形として、魔力が完全に変換されないまま、光または闇の属性が混じった状態で発動されてしまう場合がある(例:光+炎、闇+炎 など)。魔法としては失敗、言わばできそこないと呼べる訳だが、魔族と人間が対立している今の状況下では、味方への害が小さく敵に有効な手段として、皮肉にも、正しい光(闇)魔法を使えない者達の間で重宝される傾向すらある。



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